無料=やさしさじゃない

コーチングセッションを有料で提供することに抵抗があって。どうしたら有料で提供できるかマインドセットが知りたいです。

今回は、このお悩みにお答えします。

初めてコーチングセッションを有料にすることは、最初は抵抗を感じますよね。

でも、無料で提供することは、決してお客様に「やさしい」訳ではありません。

むしろ、コーチにも、お客様にとっても、もったいない時間になりがちです。

詳しく解説していきますね。

無料で提供すると、起こりがちなこと

まず、無料でセッションを提供すると、どんなことが起こりがちなのか?を考えてみましょう。

コミットが下がる

セッションを無料・有料の両方受けたことのある方なら、違いを実感されたことがあると思います。

無料で提供すると、どうしてもお互いにコミットが下がります。

結果として、セッションに遅刻・ドタキャン・セッション自体を忘れられることが起こることも珍しくありません。

セッションを行ったとしても、そもそも「無料」を理由に受けている場合は、解決したい悩みすらほとんどない場合も。(実際に深掘りすると悩みを抱えていることがほとんどですが)

そもそも「本気で解決したい」と思っていないので、オープンマインドな状態でのセッションが難しくなります。

一方で、有料の場合、特に緊張感を持ってセッション料金を支払った場合は、セッションにも緊張感を持って臨まれることが大半。

事前に話したいテーマを考えていたり、本気で行動に移す気持ちが高まっていたり、受ける前から無料の場合とは、マインドセットが明らかに違います。

かおり

お腹いっぱいのときは、どれだけおいしい物でも、食べたいとすら思いにくいですよね。無料でセッションを受けることは、お腹がある程度満たされた状態の方がお申込みをしているイメージです。

お腹が空いていて、今すぐ何か食べたい!という人は、セッションに臨む姿勢から変わってきますね。そういう方にセッションを提供していきたいです!

提供できる価値・受け取る価値が下がる

仮に、有料で提供しているセッションを無料で行ったとしても、受ける側の受け取れる価値は変わります。

例えば、あなたが10万円の高級ディナーに行くと考えてみてください。

おそらく、今まで経験したことがないくらい、一口ずつゆっくりと味わいながら食事をいただきますよね。

スマホを見ながら急いで食べる!なんてことは、絶対にしないでしょう。

でも、同じ料理が高級感ゼロのプラスチック容器に入っていたら、どうでしょう?

同じ料理でも、安っぽい味に感じる可能性が高まります。

無料と有料のセッションも、似たようなことが起こります。

有料の場合は、セッション中に発する言葉一つ一つを味わうように価値を受け取ろう!とするものです。

緊張感を持って支払うほど、コミットが高まるからです。

無料の方が喜ばれる気がしていましたが、自分に置き換えてみると、しっかりと支払ったからこそ、本気で学ぶ時間を取ることが確かにありますね!

どんな理由で無料にするのか?

自信がないから

たいていの場合は、自信や経験のなさから無料でコーチングセッションを提供することが多いです。

私も、コーチングの練習で、無料セッションをしていました。

でも、資格を取った後も、体験セッションを無料で実施していたことがあります。

コーチングスキルに自信がなかったからこそ、「無料なら、これくらいのスキルでもいいかな」という気持ちが少なからずありました。

今考えると、受けてくださった方に失礼ですよね。

もし、自信や経験がないとしたら。

無料、もしくはモニター価格で実施するセッションの回数や人数は必ず決めることをおすすめします。

なぜなら、期限を決めないと永遠に「スキルが足りないから」と思ってしまうからです。

スキルには、天井がありません。

学ぼうと思えば、いくらでも高めるセミナージプシーになりがち。

完璧なセッションなんて存在しないにも関わらず、ずっと無料を続けてしまうループに陥ってしまうからです。

かおり

無料モニターは、期限や人数を決めるからこそ、コミットにもつながりますね。

購入してほしい有料商品があるから

もう一つ、無料提供する理由は、購入してほしい有料商品がある場合です。

継続セッションや継続講座などのお申込みにつなげたい場合は、体験セッション、相談会、説明会、セミナー、ライブ配信などを無料にすることは多いです。

いわゆるフロント商品を無料にしている方法です。

この場合は、入り口を無料にすることによって、一番買ってほしい本命商品を検討する人を増やす目的があります。

言い方を変えると、入り口を無料にすることによって、そこに入ってきた方のみを見込み客として選んでいます。

無料で行うセミナーに共感した人だけにお申込みをしてほしい気持ちがあるからこそ、提供する側も本気でコミットして行っているのです。

体験セッションを実施する理由も、継続セッションをすべての人にお申込みできる状態にせずに、お客様を選ぶ目的があるということですね。

かおり

SNSで、いきなり告知をするのは、道端で男性も歩いているのにメガホンを持って化粧品の宣伝をしているようなものです。これを防ぐためにも、目的に合わせた無料提供は効果的です。

どんな目的で無料にするのか?

まとめると、無料がすべていけないとは思っていません。

私も、無料で提供してきた経験が今につながっていると感じることはあります。

でも、自信のなさから無料にするのか、有料商品を検討してほしくて無料にするのかは、まったく別物です。

仮に、継続セッションを検討してほしくて無料セッションを提供しているつもりだとしても。

根底には、自信のなさがあると、非言語としてSNSや対面でも、何かしら伝わっていくものです。

無料やモニターは、ケジメとして期限や人数をしっかりと決めて、お客様に価値を提供する責任を持って、セッションを行っていきましょう。

お客様のために価格を設定する

私は、「無料=やさしさ」だと思い込んでビジネスをしてきました。

無料体験セッションは、1ヶ月で10人以上行って疲弊したり、本命商品がないのに無料イベントを繰り返し開催して、同じく疲弊したことがあります。

無料を続けると、必ずと言ってもいいくらい自分が疲れるときがきます。

お客様も、無料なのでコミットが下がり、結果として受け取れる価値が下がってしまいます。

結局、誰にとってもメリットがなく、お互いにもったいない時間になってしまうのです。

一番最初に価格を決めることは、誰しもハードルが高いと思います。

だからこそ、価格設定について無料メール講座では動画でも、より詳しく解説しています。

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